ジェットコースター

大袈裟なほど卑屈になって12月の寒さが痛い、なんてことを昔書いた歌で歌ってた。
田舎はこの季節チャリンコ乗ってるともう痛いもんねーとか、色々思ったけどやっぱ東京は暖かいほうだな。


あれよあれよといううちに2010年も残すところあと30日になってしまいました。
今年の頭に今年こそ外へ出ていって音楽活動するんだ。とか考えてたのに結局何もできずじまいだったな。
それは去年の頭にも思ったはずのことだったんだけど。


テレビ破壊騒動の前の話なんだけど、上京したての頃関わってた音楽関係の人とつい最近久方ぶりにあった。
なぜか恵比寿リキッドルームで。(ライブ観に行ったわけじゃない)
相手は元気そうでよかったし、先輩的アドバイスをくれるので頼りになる。
失敗談しか出てこない、と言ってたけどそんな失敗談も凄くタメになるものです。
現実に先輩とか別に居ないから、それに代わって色々言ってくれる人がいるっていうのは素敵なことだと思ってます。


2年ほど前になんでだったか忘れたけど、急に人と関わるのが煩わしくなって
色んなかかわりをやめてほぼひきこもりみたいな状態になったんだけど、その間何もしてなかったわけじゃなく
DTM覚えて、音楽理論覚えて、ギターの腕少しあげてと曲作りを学校もいかずしてました。
途中ただ働くだけみたいな学生としてほんとバカみたいな生活をしてましたが、そこでジャガーも買って。
時間を無駄にしていたわけではないんだけど、ずっと外へ出て行くチャンスを伺っていたのになあと思うばかりです。


もっと簡単なことだってのはわかってるし、人はおそらくもう俺のことは忘れてるはず。
ずっと外へ出すことをためらう一方、誰か全然違う他人の耳にそれが届いてなにか感じてもらうこと。
それを、その瞬間を待ち望んでたはずだった。
いつの間にかひとりで何もかもが完結するようになって、音楽の自家発電みたいなことになって。
「もっと俺を見てくれよ!」みたいなそういう気持ちではなく、「こういう音楽はいかがですか」っていうスタンスで居たい。
いたいんだけど、もっと俺を見てくれよって言わないと人は見てくれないし
でもそれがあんまりしたくないから結局ひっそりと終わらせてきた。


何を言ってもわがままであることは承知のうえなんだけど、来年こそはライブをしたい。し始めたい。
ライブというよりバンドがしたい。
きっとバンドが億劫だって思ったのも、その「人と関わるのが煩わしい」と考え始めた頃
あんまり質がよろしくない人ばかりが目に入って失望したからなのかもしれない。
音楽に限った話じゃなくても、ただ「ソレをやってる俺はかっこいいだろう?」みたいな人が苦手。
そういうのばっかりみて嫌になったし、信用できなかったんだなあと今だから言葉にできる。


信頼がおける人とそういうことはやりたい。
過去にそういう関係になった人の今を風の噂で聞けば、あんまりよろしくないようですし。
デビュー目前で大喧嘩してクビ切られたりね。あんなに仲よさそうだったのに、最終的にはそうなるんでしょ。
相当バンド側は耐えてたんだな、友情を大事にしようとしたんだな。でも仕事としては付き合えなかったんだなとか。
似たようなことを思って俺も関わらなくなったからわかるけど。


あんまり人にそういうことは言いたくないけど。
ただ溜めに溜め込んだ色んな想いを解き放つ瞬間ってのは飛ばなかったらどうしようとか考えるから
足が前に出ないわけで。でもそんなこと気にしてたらいけないんだ。
今はただ黙々と数少ない気にしてくれてる人に対して、曲をアレンジし続けるだけ。
年内に出来上がっただけ、来年のあたまにはあげよう。
それが音楽活動のスタートとして、そんでいままでの決算として。


問題もたくさんあるだろうけど、もうやるしかないところまで来てる。
引き返したくてももう戻れない。落ちたくないけど落ちなきゃ帰れない。
ジェットコースターの滑りだす目前まで来てしまってるような、そんな感覚があります。