石橋は誰かが渡ってから渡るタイプ

ハンマーよりも双眼鏡が重宝します。
一番最初に渡るより安全に向こう側へ行くことが大事なので。
一人目が渡ったせいで崩れてしまうような橋でも、渡った人の勇気は称えます。
とかなんとか言ってるうちに自分が渡るタイミングを失い、
結局多大なる勇気を振り絞らなきゃいけなくなるんですよ。
居ますよねこういう人。僕のことですがw
なんかこれで一曲書けそうだな・・・。


なんでこんなこと言うのかっていうと、同世代の人達が活躍し始めてるからですよ。
若気のいたりで今までさんざん目を背けてきましたが、ここんところやけに気になります。
「まあ俺はギター始めたの高2だし。」とかそういうのは言い訳だってのはわかるんですよ。
人によって事情が違うから、とかも正当っぽく感じるけど言い訳なんですよ。
やろうと思えばおそらく出来たのに、保身に走ってたから今もまだライブはしたことなけりゃあ
まともにバンド組んだこともない。ただ自己満足で消化不良の曲ができまくるだけで。


俺は生き生きした人間ではないし、正直めんどくさいやつなんだとも思う。
ちょっと前までは「完全な理想」に括りすぎてたんだと思う。でもそれはありえないし。
どっかで分かってたけど、完全でなければ人に認めてなんか貰えないとか思ってた。
いや実際はそうかも知れないし、違うかもしれない。だけどそれを今知るすべはない。
試したことがないから。試すと本当の価値が見えてくるからビビリ続けてた。
いろんなものを信じてないふりをして一番信じてたのは俺ではないのか、そうさえ思う。


なにもない俺と、なにかある誰か。本当は大した差じゃないかもしれないけど。
眩しすぎて多分見ることが出来なかったんだと思う。羨ましくなるから。
僻んだり嫉んだりする自分を、それが出る前に無関心なふりして叩きつけてたんだと思う。
人間誰でもこういう憎らしい思いというのは心のどっかにしまってあって、ないっていうのは嘘だし。


ただそこまで気づけたなら、なぜ変われない。とか思ったら
眩しすぎてみていられなかったものを直視できるようになってきた、ように思う。
素晴らしい音楽を生み出せる同世代の人。それはひょっとしたら仲良くなれる人かもしれないし。
同じ庭の人間なのに何も遠ざけることはないんではないかとか。


常々思ってきたことだけど、内輪の社交辞令的なリスペクトっていうのは価値がないことだなと。
これがずーっとつっかかってきたこと。もちろん普通に仲良くて尊敬しあえるなら違うけど
大して好きでもないけどとりあえず人脈拡大させるため行っとくか
みたいなそういうビジネスっぽい感情が嫌だなあって。少なからずそれはあると思う。
でも売れないうちはそれが必要なこともわからなくもない。
だけど内輪で盛り上がってはい解散みたいなのは嫌だなって。俺ロッカーだろ?みたいな。


眩しい世界で生きてる人はちゃんと音楽と向き合ってると思った。
だから見つめてみようと思った。運が通用しなくなってる今の状況は悪くないと思ってる。
俺が先に見つめていれば、誰かも俺を見てくれるかもしれない。
それは音楽を「ちゃんと」やってる人間に対してもそう、
誰かの音楽を「ちゃんと」聴いてる人に対してもそう。
こっちから敬意を払わなきゃだめなんだよ。


つくのかわからないけど、俺にもファンというものができたら俺はそのファンというか
真剣に俺の作ったものを見てくれる人に対して真摯でいたい。
その人達に時間を割いてもらったり、足運んでもらったり、
ひいては金出してもらったりするわけだし。


まあなんだか色々思ったんですけど、まずは自分がしっかりしないとね・・・。
言うだけなら簡単なんだけど、態度で示さなきゃ意味がない。
俺はスターになりたいわけでも、アイドルになりたいわけでも、エラソーにしたいわけでもない。
ただ一人の音楽家としておんなじような誰かの中で受け入れてもらえればそれでいい。
あんなやつもいるけど、こんなやつもいる。そのこんなやつの中に入れてもらえればそれでいい。
音楽が好きだからこういうことをずっとしてるわけで
やっぱりいつまでも好きで居たいから、こんな他人から見たらどうでもいいことを
延々と続けてるのかもしれん。


重苦しいことなんて必要ないんだけど、恋わずらいみたいなものかもしれんな。
好きで好きで夜も眠れないけど、手の中に収まらん音楽の女神に対してやきもきしてるんだこれ。
なんて気持ち悪いことを吐き捨てつつ私は寝ます!夜勤あけなので・・・。