MUSICAについて

これはまあ日記とかでなく、雑記なので適当に読み流すのが吉です。
そして支離滅裂で長ったらしいです。暇な方が居ても、暇が潰れるかどうか微妙です。

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MUSICAの編集長で「高菜、食べてしまったんですか!!??」の元ネタである元ロッキング・オン編集長で
食獣の鹿野さんが編集長降りるようですな。NEXUSの記事見たんだけど、この人ちゃんと音楽のこと考えてていさぎいいなって思った。
一部ではアンチも多いようだけど、鹿野さんのジャーナリズムっていうの?なんていうかインタビューでの切り込み方とか喋り方は俺は好き。


昔は家でスペシャ見れたからよく鹿野さんの番組見たりしてたんだけど、2年ほど前に鹿野さんとしゃべることがあって
924のときにAXの二階の通路でたまったま見かけたから話しかけてみたんだけど
凄い気さくな人で、立ち話を数分した程度なんだけど「今度は仕事として鹿野さんと話したいですー」なんて
おこがましいことを言ったら笑わずに「待ってるよ」なんて言ってくれて。
きっと向こうは覚えちゃいないだろうが。


音楽業界のなかでも、バンドマンでも、アーティストキドリでもなんでもいいけど
そういう中にいい人と悪い人ってのは必ず居て、そんな中でもあの人はいい人だなあって思ってたから話せて感激だった。
それで今回、編集長を辞める理由っていうのもやっぱり俺の思ってた音楽について真摯に考えてる人間であってよかった。
好きなバンドはなんなの?って聞かれてとっさに「シロップとかグレイプバインとか」っていう受け答えをしたら
笑いながら「年齢不詳だね〜w」とか、「バンプから音楽やろうと思った」とか、そういうこと言ったら
なんか凄いにこやかだったんだけども。あとから知ったけど、上であげたミュージシャンとはみんな仲良しだしそりゃ笑うわなあと。


音楽雑誌の編集者って、おそらく見た目よりもめんどくさいことが多いと思う。
そんな中で商業に流されることなく、ポジションをキープし続ける。ムジカに至ってはゼロからの出発で。
今となっちゃROCK'IN ON JAPANよりもいい雑誌になったかもしれない。これってすごいことだと思う。
ロキノンが迷走して地位を失いかけてるのかもしれないけど。


「音楽の価値が数字じゃなくなった」っていうのは、悪い兆候でなくていい兆候だと思う。
そもそも元の姿に戻っただけなんじゃないかな。今までが売れすぎてたっていうか。
音楽を嗜むひとっていうのは実際にそんな多くないと思う。
カラオケブームがあったときにははやりだから聞かなきゃいけないみたいなのあったらしいし。
そんなのも知らないの?みたいな扱いを受けたんだと思う。だからみんな買った。youtubeもないし。
シングルを買うか借りるかしてA面だけしか聴かない人にしてみればyoutubeあれば要らないじゃん。
果たしてそういうライトな層は「音楽」を聴いてるのかどうかさえ怪しいと思う。


今年は2010年だし、新しい時代の始まりなのかもしれない。
そんな中で売ることだけを考えず、本質を大事にしようとする雑誌を作る。っていうのは素晴らしいと思う。
スヌーザーの田中さんも叩かれてるけど、あれもあれでそういうスタンスあるとおもう。趣味色強いけど。
フジファブリックのPだった片寄さんとかもほんと真摯な人で、そういう人と出会いたいって思ってた。


音楽業界っていうのもやっぱあんまいいイメージないが、要所要所で必ずいい人はいると思ってる。
UK PROJECTの遠藤社長もそういう人だと思う。下北系ってものも下火になって久しい気もするが。
あとpaperbag lunchboxの会社の社長とかも熱くていい人だなあと。
まあ儲けなきゃ会社が回らないことも子供じゃないからわかってるつもり。
でもたらふくいいもん食うためにそうするのは違う気がする。偉い人の生活を保障する装置じゃない。
上の二人以外にもたくさん居ると思うけど、金より音楽。って思ってくれる人に従事したい。それ以外は嫌。
ここだけは贅沢言いたい。譲りたくない条件っていうか。


音楽が売れないとか、ダメになったとか、そういうわけじゃないと思ってる。
ダメな音楽ばかりを売りつけてたのがバレたんだとおもう。数撃ちゃそりゃ当たる。金かけりゃ騙せるし。
そんな中だっていいものはいいものでやっぱり残ると思うし、
何しろレコードより前の時代ってセールス云々なんてなかったわけじゃん。
誰かが大事にできる音楽ってものこそ、やっぱり荒れた状況になったとき強い。
それが心に訴えかけるもんであれ、楽しい気分になる踊れるようなもんでも。
それを大事に出来る人が発信者になることってのは、やっぱすごいでかかった。


いつかMUSICAで話せるような人間になりたいと思う。
それはイコール、俺のしたことが「愛すべき音楽」だって思われたってことに近いし。
宣伝のためにしゃべるわけでなくて、真っ向から何か受け答えしたほうがいいに決まってる。
これは理想論っぽいけど、そういう環境がありつづけることに意味があるわけで。
新しい世代の、そういった価値観を持ってる若い人達がずっと素敵なものを拾ってくれればいいと思う。
音楽ってそういう風に扱われるものだって思う。作った人間の意志が入ってるものはなおさら。
音楽は錬金術でもファッションでもない。本質はそうじゃない。
いい音楽を生み出せる人間が路頭に迷うような場所を出来るだけ作らない風にできればいい。
もし新しい時代に自分が参加できることがあれば、その時は音楽を大事にできる人になりたい。
時代にも貢献したい。音楽を愛してきた人が繋いできたものを絶やさないのが音楽好きのやれること。


まあそうは思ってるけどこれもまた幻想っぽい。きれいごとっぽいよね。
だから必死にそこに近づけるように自分ががんばるしかない。


やたら長くなったけど、なんかごめんなさい。
言いたいことがいろいろあってめちゃくちゃになってしまった。
音楽をよくしてくれる人間が確かにいてくれること。それにはやっぱり安心した気持ちでいっぱいと
そういうことが一番思ったことかもしれないな。


鹿野さんお疲れ様、そしてまた何かしでかすのを待っています。
その時にはぜひお声を!っていっても自分からサインが出せるくらいのとこまで登れるよう
がんばっていくだけです。