疾走の理由

退学の手続きのため久しぶりに学校へ行った。
志しについて中途半端な気持ちじゃいかんと思って辞めることになったが、やはり気が重い。
無計画に投げ出したわけでもないし、今後の算段も大方ついてきた。だからやっぱり間違いではない、とは思うけど。
後ろ髪ひかれてしまうのもやっぱり受験勉強とかしてまあ、成績で一喜一憂したり、人生の中でこんなに勉強しないだろっていう程勉強して
また失敗して挫折して、思いもよらない結果に最後しがみついたけど、そんなところでも割と頑張ったあと入ったからって言うのもあるんだと思う。
こうは言ってもそこそこ思い出もある。サークルで青春しました!とかそういう大学生っぽいものではないが、やっぱりちょっとはある。
こうなる日が来るのもわかってた。ただそれが来ただけだ、って思えると思ってたがそれもなかなか難しい。
他人の言葉をかりるなら、「まだ未来は空っぽのままで、新しい予感に泣きそうだぜ」。そこに続くのは「くだらないのはお前の方だろ」、本当にそのとおり。


今まで自分にくっついていた過去からのものを捨てて、新しい世界を見出していく。いいこともあると思う、そう信じたいけど。
これは自分自身の身から出た錆だ。でも俺は自分の追いかけているものに対しては誠実にきたつもり、これからもそうするつもり。
走ってみりゃあいい、何もかもは気づいたときには終わってる。痛みは一瞬だ。
笑えばいい、笑い続けられる自信があるなら笑いだせばいい。俺は笑わない、笑う暇もない。


実は抱えてる問題は自分の問題だけではない。ただそれは他所で言う話ではない。
他人の事情に土足で踏み込むな、とか言うけど時には土足で入っていかないと救えないものもある。
ひと一人どうにかできない人は、きっと何も変えられないよ。そうやってずっといろんな人と関わってきてるから。
ただ俺も善人じゃない自分勝手だ。関係ない人はどっかで死のうが苦しもうが知った事ではない。
どっかの空の下に居る他人だって俺に対してもそう思ってる、お互い様だ。
だけど目の前に困ってる人間がいたらどうにかしたい。それさえない人間って実は多いと思うんです俺。
そういうのを目の当たりにしてきたもの。そんでそういうやつに限って自分が困るとヘルプミーしか言えないんだ。
ところがどっこい助けてみると人を売ったりするしな。変わり身と逃げ足だけが速い、でもこういう人は後を絶たない。
きっと楽に生きていくにはそれが一番なんだよね、でも俺はそうなりたくないってずっと思ってきたから。
バカと言われようが、人から関係を絶たれようが、自分は自分で結構じゃないか。
自分がない人がやっぱ支配者のキーホルダーに立候補するんだと思う。まあそれもそれだけどね。
無理を無理とそうそうに決め付けるのも、その時点で自分で答えを出してる気がするしね。


まー、そうは言ってもいろんな価値観があってこそ世の中は面白いと思ってる。それは何をするんでもそう。
レパートリーに富んでる方がいい。カラフルなほうがいい。ビビッドカラーや蛍光・原色だけではドギツイ世の中になるよ。
茶色も抹茶色も必要。地味だって時にはすごく渋くてかっこいいし。
まあなんか不安が不安を呼んで、どうでもいいことを思い出したりした。
情に弱いくせは治したほうがいいと思ってるんだけどね。あまちゃんだなあって。


まあ変な独り言は置いといて、最近ずっと読みたかった「LIAR GAME」をまとめ読みしました。
今三回戦終わったところの6巻まで。
あれ理解しながら読もうとすると二周しないと無理だね。あとカイジと同じでこっちが疑心暗鬼になったり、悪意あるあるみたいなことを思う。
ああ、これがトリガーなんだな上の文章の。でも面白いです。おすすめ・・・たら人格疑われるのかな・・・?
いやでも映画にもなったしね、いいですよライアーゲーム


そういえばこの「疾走」の写真、川内倫子さんらしいです。写真でもクセがあってわかりやすいって写真家の条件ですよね。
突飛に派手なことをして目立とうとするでなく、既存の価値観にさりげないひねりを与えたもの。こういうふうなもの。
プロと素人に割り込んでるバカに高い壁の正体はそれだと思う。音楽でも。俺もそうしたい、それが目標。
だけど正体を知っても越えられない、それを自分のアタマで理解しなくちゃだめなんだよな。


疾走(初回限定盤)(DVD付)