JAPAN JAM

先に言っておくと長い上にレポじゃないです。暇な方はどうぞ。


昨日は帰ってきてすぐ寝た。(なんと戻ってきたのは午前1時)
ということでこの日記は翌日、しかも夜書いてる。今日の日記はまたあとで別に書きます。


JAPAN JAM 2010に参加してきた。
念のために言っておくと別にひとり孤独で行ったわけではないです。最低限の人付き合いはあります。


朝7時に新宿から出発して遠路2時間ほど、御殿場についてバスで20分ほど。
山の上のサーキット、富士スピードウェイへ。天候は微妙。曇ったり晴れたり。
日焼け止めが必要だったり、羽織るものが必要だったりと変な天候。
山梨育ち、しかも会場の真裏で育った俺としてどうでもいいことだったのだが、富士山が曇ってて見えないってのはちょっと残念だったな。
お国自慢ならぬ、お山自慢は少しだけしたいと思ってしまうあたりなんだかんだ言いつつ故郷も悪くないと思うのでしょうか。
忘れてるだけでしょうか。


最初にリベルタステージでGRAPEVINE。ローディーのサウンドチェックからバインに付き合う。
始まるまでおよそ2時間。いい感じの日差しの中フロントピットで座りながら待つ。こんなことしたのはじめて。ほぼ最前。
始まる20分くらい前にメンバー直々にサウンドチェックへ出てくる。軽くセッション。それがまたかっこよく、グラサン田中もイカしてた。


本編が始まると出てきたのは長田氏と亀井さん。2人でセッションを始める。家に帰ってきてレポを見て知ったのだが、あれは曲らしい。
ちなみに曲名は「MALPASO」。今度出るミニアルバムのタイトル曲でした。
MALPASOが終わるといつもの面々が出てきて「NOS」。なんだかライブのNOSはかなり磨きがかかっていてよかった。
ボトルネック多用しまくりで参考になった。俺もボトルネックどんどん使おう。うまい使い方ってわかんなかったんだけど、NOSのおかげでわかった。こう使うといいのね、と。
NOSが終わるとアップテンポでエッジな感じの新曲。今回のバインではこれが一番かっこよかった。コーラスとギターに徹する田中も見物。いいもの見た。
新曲とバイン曲を交互に繰り出していくなか、お約束の「CORE」。かっこいいにはいいんだけど、白日のもとだと少々よさが削がれたような・・・。
マルパソ曲「Freeworld」を挟んで、シメはFLY。シメの「FLY」って開けててすごくいいなと思った。
ちょっとだけ物足りなさを残しつつバインは終了。MALPASOはすごくいいミニアルバムになると確信できるライブでした。


バインのあとはもんじゃスティックなる変な食べ物を食べたり、物販見たり、ロッキングオンのブースで壁一面のROCKIN'ON JAPANのパネルに感動したり。
あのブースってロッキングオン主催のフェスには必ずあるのかな?あのブースの雰囲気が良かった。お金は最小限だけしか持っていかなかったので、少し後悔した。
YO-KINGもちょっと見たかったけど、休んでるうちに終わっていた。どうやら「Hey!みんな元気かい?」をやったらしい。本物!
ちなみにサンボマスターは「Monkey Magic」やったらしい。セッション相手はゴダイゴ3人。こちらも本物!


休憩のあとはエレカシことエレファントカシマシ。やけに多い「エヴリバディ」と下手くそな字(ミヤジ直筆?)で書かれたTシャツを見かけたが、エレカシのシャツのようだ。
他にもユニクロのみたいなフォントで「エレカシ」と書かれたものや、またも直筆で縦に「ドーン」と書かれたものもあった。ああ付け足していうと「エヴリバディ」にはタオルもあった。
なんとなくシロップの「昇華」Tシャツ思い出した。もしかしたらエレカシの影響かも。左足だけじゃなかったのね。


何を血迷ったかフロントピットで待ってしまったことを後悔した。ファンが熱い。
メンバーが登場するやいなや、軽くモッシュみたいになり列が圧縮される。ミヤジカリスマですね。さすがです。
生の宮本はすごく風格があった。そしてご機嫌が良さそうだった。
「俺の道」からはじまり、オーディエンスがやたら熱い。上機嫌の宮本はギターの石くんをいつものように引っ張りまわす。
暴れまわる宮本がまた一段と本物だなあと感じさせた。
セッション相手はバイオリンとチェロのかた。この二人、見かけによらず激しくて度肝抜かれた。
轟音に混ざってしまってあんまり聞こえなかったのが残念だけど。
もう一人のセッション相手CHARAが出てくると歓声が上がる。自由人ぶりを発揮するミヤジとCHARA。恐縮気味のミヤジは貴重。
少々ぐだぐだなまま、YEN TOWN BANDの「swallowtail butterfly〜あいのうた〜」をコラボ。・・・だが。
正直な話、お互いの声質が違いすぎてぶつかり合ってたような・・・。
まあジャムセッションは曲を高めると言うよりも、音楽を楽しむものなのでアリだなあとも思えた。
あんまり詳しくレポ書いても仕方ないので、詳しいのはRO69のクイックレポートでも見ればいいから割愛。
「悲しみの果て」「風に吹かれて」「今宵の月のように」「俺たちの明日」「コールアンドレスポンス」、このあたりが聴けて満足した。
1アーティスト1時間の設定だったのに、約1時間半14曲もやった。そういえば全然絡まってなかったコラボ曲もあったがそっとしておく。
あ、そういえばミヤジは1時間半の間に一体何回「エヴリバディ」と言ったのだろうか・・・。


エレカシ後はもう最後まで休憩できるタイミングがないのでご飯食べる。オムそばのコスパがよかった。
お祭り価格は足元見てるなあ。リベルタで聴こえるタイトな音と、念仏。ZAZEN BOYSです。HIMITSU GIRL'S TOP SEACRETやったよう。見たかった。
休憩に時間をさいたのでモビリタで民生を待つ。


フェスの守護神、奥田民生。出てくるなり客を笑わせる。客の扱いが上手いのはさすが。
どうみてもその辺のおっちゃんがステージに出てきた、みたいなラフな格好をしている。そこがまた魅力ですね。
前座と称して弾き語りで3曲。ゲストのスカパラのリズム隊・ギターを呼んでスカアレンジの「イージュー☆ライダー」
一度引っ込んでスカパラタイム。ここで3曲。そういえば踊りまくってる客いっぱいいたな。
俺はつったって揺れてるタイプなので、おどるとか出来ない。ちょっと羨ましかったり、恥ずかしかったりする。
8年前のコラボの名曲、「美しく燃える森」のイントロが鳴り出すと歓声があがる。俺もあげた。これのために今日があったような感じも。
ビシっとしたスーツできめた民生さんはかっこよかった。ギャップが凄い。曲の再現度もほぼ100%。完璧、これぞプロって感じ。
美しく燃える森が終わった後に民生が「なんで俺のスーツだけ一昔前のやつなんだよー」と笑わせていた。こういうのいいなーw
この辺でシメの吉井さんに備えてモビリタステージをあとにする。


第一回JAPAN JAMのシメは吉井和哉。元THE YELLOW MONKEYの吉井。
帰りに備えて後ろの方でモニター見てた。前のほうで黄色い声が凄い。いまだにロックスターは健在のよう。
9mmの菅原を迎えて、イエモン時代の曲その1「TVのシンガー」。菅原の声がすごいハマっていた。
9mmってミッシェルみたいな感じの扱いだなーって思ってたけど、イエモン的でもあるなとふと思った。
かなり前にtalking machine聴いたときにはこうなると思わなかったよ。高校生のころだったけど、衝撃的だった。そういうのだと凛として時雨もびっくり。
話を戻して、2曲目は「ビルマニア」。ビートルズの「Yer Blues」の日本語カバーで「死にたぁーーーい」と熱唱。ちょっとふきそうになる。
ソロ曲を終了予定8時の10分前に「ノーパン」で切り上げて、残り10分しかないけどどうするの?たくさん人呼んでるけど・・・。
と帰りを少し心配しつつ、でもセッション見たいという一心でどうにかなるだろうと居残る。
そしてスペシャルバンド編成になって演奏がはじまる。


ゲストを迎えてのバンド演奏。ドラムにバックホーン松田、ベースにひなっち、ギターに元エルレガーデン生形(細くなってた)
そして、なんとイエモンの本物!エマがリード。黒猫チェルシーを迎えてトリビュートした曲をセッションする。
イエモン曲その2「パール」。
半分寝かかっていた俺を叩き起こすにはちょうどいい感じだった。
黒猫チェルシーがはけて「LOVE LOVE SHOW」。イエモンその3。
モニターにはどこかで見たポケットに片手突っ込みながら歌うラフなおっさんが映っている。奥田民生だ。飛び入りでセッションに参加した模様。
帰り支度をしていた客がどんどん前に戻っていく様が面白かった。そしてこの2人はやっぱ凄い。
曲終了とともにささっと帰る民生に代わって出てきたのは1曲目で歌った9mm菅原。
イエモンの代表曲の1つ「バラ色の日々」を本物が歌う。菅原・吉井の声はすごくマッチしててよかった。
ギターの音も本物。リアルタイムじゃなかった俺はなんだかはじめてイエローモンキーを目にしたような気持ちになれた。
バラ色が終わると、全員がはけていく。会場にはアンコールの拍手がすごく響いていて壮観だった。


アンコールで出てきたのは吉井・菊池のイエモンふたりに加えてフジファブリックの3人。ドラムにトライセラ吉田さん。
トリビュートでカバーした名曲「FOUR SEASONS」が世代の違う2者の本物によって演奏される。ボーカルはひとりだけ。
"アンコールはない、死ねばそれで終わり"の部分を"アンコールはある、彼は死んでない"と替え、歌われる。誰に向けているのかはわかりきっていること。
こんなに熱量のある曲なんて聴いた事ないかもしれない。

曲が終わり、吉井さんが「本当はボーカルがいるんですが、今日はワケあって来てません。すぐに帰ってくると思います。彼が帰ってくるまで3人はずっと待っています。きっと帰ってきます。」
昨年亡くなったフジファブリック志村と同じ富士山を見て育ったと続ける吉井さん。そんな場所でフェスできてよかった、偶然にもフェスと名前が同じ曲をやります。知っている人は歌ってください。
そうして演奏された、あの曲「JAM」。


この流れにしびれて、涙目になってしまった。素直に感動した。それに加えて生でJAMが聴けるなんて・・・。
2番サビ前、吉井さんがシャウトする。「志村say yeah!!」。
今まで名前を呼ばなかったのに、ここではじめて名前を呼んで涙腺は崩壊。男のくせにちょっと泣いてしまった。曲聴いて泣くとか何年ぶりだろうか・・・。
暗闇に浮かんでいくスモークに、なんとなく志村が居るようなそんな気分にさえなった。good night、僕らは強く、good night、美しく。
まるでこのためにある曲のようにさえも思えた。


伝説を目撃した、という余韻を残しながら会場をあとにした。それからずっとFOUR SEASONSとJAMが離れない。
前に目撃した伝説はおそらくSyrup16gの解散。シロップには申し訳ないが、これはシロップを超えた。
そして来年もまた来たいと思えた。


帰り道は3時間もかかってしまいましたが・・・w
すごくいいライブだったな、と心から思えた。大成功。
志村正彦は気持ち悪いとか言われながらも、みんなにすごく愛されているんだなあと思ったら少し笑えた。


次はフジフジフジQがあるけど、また泣いてしまうのか・・・。
今回見た人たちまた見れるし、3月に見たせっちゃんこと斉藤和義も。せっちゃんがなんて言うのか興味あるな・・・。
湿っぽいのはあんまりすきじゃないけど、それはもろに悲しくなっちゃうからなんだよね。
だって泣くもん。悲しいじゃん。


期待と不安を抱えながら、また7月まで頑張れそうだな。
早くああいうステージに立てる人間になりたい。そして今回味わった感動を届けられるような人間になりたい。
なれるといいけど、それにはまだまだ努力が要るな。これを糧に頑張ろう・・・。